- Saeko
9月8日
今日は9月8日で「休養の日」だそうだ。
最近「今日は何の日」を朝調べるのが日課で、知った。
朝から寒い日だった。この間まで炎天下の中、家に帰り、冷房を付け、アイスを食べていたのに。
いや今もアイス毎日くらい食べてるけど・・
それはいいとして、とにかく寒くて
朝にドローイングをしたあと漫画読んでお昼にカレーを作っていたら猛烈に温泉に行きたくなった。
こっちに住み始めてから初めて温泉に行った気がする。
私の住む長野県は温泉が多い。日帰り温泉が安いところで400円台とかで出来たりする。
(もっと安いところもありそうだ)
なので実家にいたときもたまに行っていた。
車で10分くらいのところにとある温泉があって、一人で行くときは高確率でそこの温泉に行っていた。
こっちもそのぐらいの近さに温泉がある、が、
あえて隣町の温泉に行ってみた。
そこはファミリーでもおひとりでも行けるような気軽な身近な温泉施設で、
休憩所みたいなところにジェラートがある。種類も豊富。
それは食べるかどうしようかと思いつつ温泉に入った。
最初は中のお湯。
ぼーっと目を閉じてじわじわと体の疲労や冷えを「温」というスイッチに体の外側から内側へ変えて進んでいった。
そのあと露天風呂に入った。
雨が降っているせいか先客が一人もいなかった。
ぬるめのお湯に浅めに浸かって目を閉じたら、雨粒ひとつひとつの存在が大きく感じられるように体に落ちてきた。
思ったより冷たい雨だった。
肩から下はぬるい湯、肩から上は冷たい秋雨。
目を閉じてすぐに浮かんだのがマーク・ロスコの絵だった。
上と下で温度が違うのに、感じている体は一つなのだ。
ウエストからの区切りではなくて、肩からの上下の区切りも何故かロスコっぽいなと思った。
これはロスコの作品の考察ではなくて、
ただ単に38歳の女が露天温泉に浸かってそう感じた、というだけの文章なのだが、
ここでロスコが浮かんだというのが自分的に面白かった。
そのあとに入った2つ目の露天風呂も絶妙に絶妙を足したようなぬるいお湯だった。
ここが一番居心地がよかった。
やっぱ38歳になると熱い風呂や水風呂やサウナや電気風呂(?ビリビリしてるやつあるじゃないすか)とかそんな激しいのより、ぬるま湯だよね~と、ヒヨった感覚に浸った。
全部終わって帰ろうとして、やっぱジェラート食べようと思って食べた。
完全にヒヨった。
何故なら今日は休養の日だからだよ~ん。
と自分の行動を全て肯定しつつスーパーで少し買い物して自宅に帰った。
冷えた。
もう冷えた体が。
ジェラートなんか食べたからか。
レモンティー作って飲みながらパソコンで仕事していたらまた戻った。
常温に。
冷えたり温めたり常温に戻ったりマーク・ロスコの絵を思い出したり
長いオチのない文章を書いたり、38歳のよき休養の日だった。
夕飯は温かいお蕎麦でそのあとキンキンに冷やしたロゼ飲んで寝よう。
